「デザイナーになりたくて、そのための勉強したい!」と思っている人はたくさんいると思いますが、
- 独学では、何をすればいいか分からない…
- デザインスクールや通信講座はお金がかかるし途中で投げ出さないか不安…
- 本や教材を使っての勉強は苦手…
こんな感じで、なかなか前に進めていなかったりしませんか?
心配しないでください!独学でも、お金をかけずに、教材とにらめっこせずとも、デザインが上達できる方法があります!
今回は、ほぼ独学でもデザイナーとしてお仕事がもらえている私が、実践している上達方法を、3つご紹介します。
3つのステップを繰り返し反復することで、デザインがもっともっと良くなること間違いなしです!
ステップ1 ― 身の回りのデザインを観察すべし!
まずは、身近なデザインをたくさん観察しましょう!
観察対象
例えば、次のものがおすすめです。
- チラシ(食品、家電、化粧品、学習塾、不動産、なんでも!)
- 広報誌
- 雑誌、カタログ(性別、年代、ジャンル別に比較するとGood!)
- 飲食店のメニュー
- 製品パンフレット(家電量販店などに無料で置いてあります!)
- Webサイト(参考:I/O 3000、現代デザイン、Grids)
- Webサイトのバナー広告(参考:バナーまとめ、レトロバナー、こねこのバナーデザインアーカイブ)
- Webメディアのアイキャッチ画像(参考:マイフェバ)
- Pinterest を使ってデザインハンティング!(参考:reikawatanabe ※私のアカウントですがよろしければ…)
などなど。惹かれたデザインならなんでもOKです😊
観察する上でのポイント
そして、1つ決めたら、そのデザインについて次のようなことを考えてみてください。
ノートに記録するのもいいと思います。
- ジャンル、業界は?
- 目的は?
- ターゲットは?(性別、年代、状況、悩み)
- アピールしたいことは?
- なぜ配色はこうなっているのだろう?
- 構成(レイアウト)はどうなってる?
- 写真やイラストの効果
- 真似したいところ
- イマイチなところ
デザインの経験が無い方でも、たくさんのデザインを観察することで、こういうターゲットにはこの配色を使うんだ、こういう見せ方をすればこういう効果があるんだ、というノウハウが蓄積されてきます!
このダイレクトメールを例にすると…
- ジャンル、業界は?
- 銀行、金融業界
- 目的は?
- 円定期と外貨定期を申し込んでもらうこと
- ターゲットは?(性別、年代、状況、悩み)
- 銀行の利用者
- 若い年代(預けっぱなしじゃないですか?という軽いフレーズや、ゆるキャラ、ゆるいフォント使い)
- アピールしたいことは?
- 金利UPしてお得ですよ!(一番上のタイトル、色や装飾、大きさですごく目立たせてある)
- なぜ配色はこうなっているのだろう?
- 銀行の堅実なイメージ?
- 銀行のロゴに使われている配色だから?
- 構成(レイアウト)はどうなってる?
- 定型じゃない形してる ため構ってもらえそうなインパクトあり
- 宛名の面に興味喚起の仕掛けがある
- 裏面は、アピール文→詳細→例示→QRコードへアクセスさせる流れの構成
- 写真やイラストの効果
- 猫のイラストがかわいいので何これ?見てみようかな、という気にさせる
- QRコードは気づかれにくく、無視されやすいが、アイキャッチの猫の腹巻きに配置されているため目が行きやすい。QRコードの中にお魚イラストが描いてあってかわいい。
- 真似したいところ
- 定期預金などの関心の薄い事柄でも興味をもってもらえる仕掛け
- 「ねこで例えると…」の例示が、猫のご褒美の量で例えられていて分かりやすい&親近感
- イマイチなところ
- 見た目の話ではないが、QRコードのリンク先がマジメなサイトじゃなければアクセスしたかったかも…
こんな感じです。
デザインのノウハウを実例で見て学ぶことができますし、デザインの流行や、お決まりの型(装飾表現や目立たせ方など)も知ることができます。
いっぱい観察をして、デザインの引き出しを増やしましょう!
ステップ2 ― お手本にしたいデザインを模写すべし!
デザインを観察してみて、学びの多いデザインが見つかるはずです。真似したいなと思ったデザインを、ぜひ模写してみましょう!
模写って何をするの?
模写では、色や配置、写真やイラスト、フォントの種類に至るまで、お手本のデザインを見比べながら、できる限りそっくりそのまま真似して作ってみることです。
私の作成した例を紹介しますと、こんな感じになります…
お手本にしたのは「けっきょく、よはく。 余白を活かしたデザインレイアウトの本」という本の題材です。NGとOKのポイントが示されているため、模写するのにぴったりだと思います👏
例では、印刷物を模写対象にしましたが、Webサイトでも、広告バナーでも、なんでも模写しようと思えばできますので、上達したいと思ったらぜひトライみてください。
模写する際、写真がそっくりなのが見つからない場合は、例のように、似たような写真を使っても大丈夫です。
イラストに関しても、自分で上手に描ける人はなかなか居ないと思うので、そんな場合は似たようなフリー素材をひっぱってきて使うのもアリだと思います。
フォントも同様で、同じフォントを持っていなければ、似たようなフォントで代用しても良いと思います。
ちなみに、使われているフォント名を知りたい場合には、「WhatTheFont」や、「Adobe Capture CC」というスマホアプリを使うのが便利です✨
模写する時のポイント
模写する時は、以下のことを考えながら取り組んでみてください。
- タイトルと本文の大きさ(ジャンプ率)
- フォントの選び方
- 文字や写真の位置揃え(お手本その1のように、補助線を引いてみると分かりやすいです)
- 配色(メインカラー、ベースカラー、アクセントカラー)
- 写真やイラストの選び方、配置、切り取り方
- 余白の取り方
デザインを観察→模写の流れで、着実にデザインのセンスと、形にするスキルを磨いていきましょう!
ステップ3 ― 他人にデザインを評価してもらうべし!
ここが勇気のいるところですが、このステップがあることで、ステップ1、2の努力の度合いが目に見えるといいますか、自分にできているところ、足りないところが可視化されて、私はメンタルが傷つきつつも、向上心が増しました😊
評価してもらう相手は…
誰に評価してもらっても、何かしら得るものはあります。
一番おすすめなのは、正直な感想をもらえる人です。私はいつも母親に聞いています。
それと、デザインに詳しい人、詳しくない人の両方の意見をもらった方が、デザインへの感じ方(デザインリテラシー)の違いを知れて面白いので、おすすめです。
また、相手がいないよ…という方は、デザインレビューをしてもらえるWebサービス(プラスレビュー など)や、「Cocoda!」というデザインのオンライン学習サービスを利用するのもお勧めです。登録者からイイね!やコメントをもらうことができます。デザイン学習を共にする仲間を見つけて、ぜひモチベーションアップにつなげてみてはいかがでしょうか?
評価してもらうことは…
デザインを見てもらって、聞いてもらいたいことは、次の通りです。
- ぱっと見て、デザインの目的が伝わるか
- 期待した効果は得られそうか(サイトにアクセスしたいと思ったか等)
- わかりやすいか、見やすいか、読みやすいか
- 印象に残るか
- 企業のブランドや業界のイメージは伝わるか(化粧品のチラシなら、化粧品っぽい雰囲気になっているか)
他にも、デザインする時に自分なりに考えてやったことの工夫が、どう伝わったかを聞いてみると良いと思います。
デザインコンペに参加してみるのもオススメ!
デザインに慣れてきたら、クラウドソーシングのデザインコンペに挑戦して、腕試しするのも良いと思います。
私はランサーズでデザインコンペに参加したことがありますが、他の人のデザイン案と自分のデザイン案を見て比べられるので、自分のレベルが客観的に分かって良い機会になります。
それに、お客さんの選定理由を読むと、こんなものを求めていたんだ、と答え合わせできるので、非常に勉強になりますよ。
ステップ1-2でやってきた取り組みを、外に見せることで、もっともっとがんばらねば…!という気になります。
このサイクルを繰り返して、どんどん自信をつけてください✨
さいごに
今回紹介した3つのことを実践していけば、スクールに通うなどしてお金をかけなくても、デザインのセンスや技術が着実に身についていきますので、本気でうまくなりたい方は、ぜひ試してみてください!
あとは実践あるのみです!一緒にがんばりましょう👍
これからデザインを勉強する人にお勧めの映画-パワーズオブテン
この記事で使用した素材
- アイキャッチ画像:Photo by Lindsay Henwood on Unsplash
- 挿絵:unDraw
※素材を使用する際は、素材配布サイトの利用規約をよく読み、ルールを守って使用しましょう!
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