
テーマ 素材の利用規約
状 況 自分で作る(内製)| 外注後(修正・検収)
「せっかく素敵な素材があるのに、利用規約が理解できず利用を諦めてしまった…」
という経験はありませんか?私がそうでした😭
利用規約の中には、甲・乙の説明から始まるような長文であったり、聞きなれない言葉が書かれているなど、普段利用しない方にとっては理解しづらいもの…。
でも大丈夫。最初から全部を完璧に理解するのではなく、まず外せない5点を押さえるだけで、利用するか否かの判断が楽になりますよ!
- 「無料」という言葉だけで判断しない(用途や規模によっては有料の場合も⚠️)
- 禁止事項🚫を最優先でチェック
- 少しでも不安が残るなら「使わない」という選択を🥲
知っておきたい大前提
利用規約とは?
利用規約は、簡単に言えば「利用上のルール」のことです。
素材サイトの利用規約なら、素材を利用する上でのルールを定めたものと考えてください。
どこに書かれている?
素材サイトによっては「利用規約」と書かれていないこともあります。たとえば、
- 利用規定
- 利用条件
- ご利用について
- コンテンツ使用許諾契約
- 使用承諾項目
- ライセンス
…みたいに表記が違うことがよくあります。
中にはCCライセンス(クリエイティブ・コモンズ・ライセンス)で表記されている場合も。ちょっと分かりにくいですね💦
「利用規約」が見当たらなければ、上記の言葉で探してみてください。素材を利用する上でのルールが書かれていれば、それが利用規約に該当します。
利用規約はなぜある?
素材提供者としては、このようなジレンマがあります😵💫
「できるだけ多くの人に使ってほしい。でも、嫌な使われ方はされたくない…」
「問い合わせを受けて、用途を確認して、1件ずつ許可を出すのは現実的じゃない…」
そこで、一般的な素材サイトでは、利用規約をあらかじめ公開しておき「このルールを守るなら、個別に許可取りしなくても使ってOK」という形にすることで、利用者は気軽に素材を使えて、提供者側も多くの人に効率よく素材を届けられる仕組みになっています。
※利用にあたって個別の許可が必要な場合もありますので、利用規約を第一に判断ください。
当たり前ですが、素材も著作物なので、著作権法で保護されています。そのため使用には本来、著作権者の許可が必要です。
無断使用や、著作権者が嫌がる使い方をすると、権利侵害になり得ます…。(実際に提訴するかどうかは著作権者に委ねられます)
利用規約を破ってしまった場合😨
利用規約に書かれていることが1つでも守れない場合、素材を使うことは許されません🙅♀️
守れないなら、使わない。
これが大原則です!
それでは、「利用規約を読んでいないので、知らなかった」という場合は?
残念ながら通用しません…。私の経験上、素材を使用した時点で、そのサイトのルールに同意した扱いになることが一般的です。
そのため恐ろしいのは、知らないうちに規約違反になってしまうこと😨
もし規約違反をしてしまった場合、違約金の請求や、著作権等の侵害として訴訟提起される、刑事罰(10年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金、またはその両方)が科せられる場合があります。お気をつけて…!
利用規約を読む上で、最低限チェックしたいポイント
利用規約をしっかり理解することの重要性は分かりました。
しかしながら、長い利用規約を全て理解するのはハードルが高く、現実的ではありません…。
そこで、まずは次で紹介する最低限押さえておきたいポイント5つを拾い、効率的に判断しましょう!
1:利用料は発生するか?
最初にチェックしたいのが、利用料。
でかでかと「利用料無料」「FREE」と書かれていても、決めつけないで。以下の点も確認しましょう。
- 用途によって利用料が発生するか?
例:イラストをメインで使用して商品販売・テレビCM配信・書籍の表紙 - 規模や地域によって利用料が発生するか?
例:大量印刷、大量販売、海外での販売 - 無料で使える上限数が設けられていないか?
例:いらすとや - 有料素材の場合、1度の購入で何度でも使えるか?(ロイヤリティフリー)
1案件ごとに毎回購入が必要か?
2:使用許可申請/利用報告は必要か?
次に、素材使用にあたって「使用許諾が必要か」「利用報告は必要か」を確認しましょう。
ほとんどの素材サイトは使用許可申請や利用報告は不要で使うことができます。しかしながら、使用許可申請書の提出や、利用報告必須なところもあります。
必要な場合は、次のように判断するのがお勧めです。
- 急ぎ案件で間に合わない場合
→ 別サイトの素材に切り替える🔁 - どうしてもその素材が必要な場合
→ 必ず許可を取る✅
3:出典の表記は必要か?
素材の利用に際し、出典(著作権表記、クレジット表記、リンク表記)が必要とされる場合があります。
その場合は、利用規約に定められた位置、表記の仕方で表記を行いましょう。
表記方法に特に定めがなければ、次のように行うと良いでしょう。
もし記載位置の指定がないときは、次の場所に配置するのがお勧めです。
- Web記事の画像
→ 画像のすぐ下 - SNS投稿
→ 投稿文の末尾 - アクセサリーなど小さなもの
→ 商品タグや台紙 - 書籍・雑誌
→ 奥付 - 動画
→ スタッフロール、YouTubeなら概要欄 - スマホアプリ
→ 設定などにクレジットのページを設けてそこに記載
そして、ここは気持ちの問題なのですが…
出典不要とされていても、出所を書いておくと、きっと素材の作者や運営者は喜ぶはず☺️
チェックポイント2「利用報告」についても同様で、利用報告不要でも、素材サイトのコメント欄やSNSに「素材をこんな感じで使いました!困っていたので助かりました!」ということを報告することで、作者のモチベーションは間違いなく上がると思いますし、類似の新素材を作成してくれるかも?
著作権表記や利用報告は手間ではないという方は、ぜひ行って頂けると私としても嬉しいです✨
4:個人利用のみか、商用利用も可能か?
「個人利用」は、ざっくり言うとお金が発生しない用途。家庭内で使うお風呂当番表の装飾に使うとか、学校での制作物に使うとか、結婚式のメッセージカードに使うとか、そんな感じの個人や家族・限られた友人間での利用のことです。
ただし、学校での利用の場合(会社でも同様)は、複数人で1つの素材をシェアする使い方をしてしまうと、素材の譲渡や貸与に該当し、規約違反となってしまうかもしれません。気になる方は、利用規約を確認してみてくださいね。
商用利用は、素材を使用した商品や印刷物を介して利益が発生する / 利益につながる利用の仕方です。社内で使う、業務で使うのであれば、商用利用に含まれると解釈するのが安全です。
コンペで落選して報酬ゼロでも、報酬前提なら商用扱いになりますので、注意しましょう。
5:利用範囲の規定、禁止事項はあるか?
利用範囲について細かく規定されている場合があります。その場合は、どんな使い方が許可されているのか / 禁止なのか、漏れなく読む必要があります。
よくある禁止事項は、だいたいこのあたりです。
- 素材の著作権者を名乗る行為、著作権を侵害する行為
- 素材そのものの再配布・貸与・譲渡・転売
- インターネットやCD/DVDなどを介して複数の利用者間での素材のシェア
※再配布・譲渡に該当するため - 素材の商標登録、意匠登録
※他の利用者が素材を使えなくなってしまいます - 素材を使ってキャラクターを作る/LINEスタンプ化
- 商品の主要コンテンツとして素材を使用し販売
※装飾の一部として素材を使う場合は問題ないとされる規約が多いですが、素材そのものにタイトルを載せただけ or 素材だけで構成されたデザインの場合は、加工をした状態であっても素材そのものの販売に該当する恐れがあります - 公序良俗に反する用途、誹謗中傷
- 人物写真を本人の名誉や人格を傷つける形で使う
※お客様の声への利用やプロフィール画像への使用はNG
※写真に写っている人物の特徴(肥満や薄毛等)を誇張する表現も素材の用途として提示されていない限り避けるべき
※なかには上記の行為が禁止となっていないサイトもあります。使用時は、各素材サイトの利用規約を参照くださいね!
利用規約を読んでも判断できない!そんなときは…
「自分の使い方が規約違反に当たるかどうか、利用規約を読んでも判断できない」
という場合もあるでしょう。
そんなときは、次の方法を取りましょう。くれぐれも、不安が残るなら使用しないこと!
- 諦めて別の素材サイトを探す
世の中には素晴らしい素材サイト、書籍版素材集がたくさんあります! - 素材サイトに直接問い合わせてみる
素材サイトへの問い合わせ方法
メールなどで問い合わせて確認する場合は、相手が判断しやすいようできるだけ詳細に要件を伝えるのがコツです。使用イメージを作成して画像を添付するのもお勧めです。
回答までの時間が早くなったり、正確な回答をしてもらいやすくなります😊
- 使用したい素材が特定できる情報(素材の名称 / 素材ID / URLなど)
- ダウンロード予定プラン(素材サイトに無料や有料、スタンダードなどのプラン選択があれば)
- 素材の目的・用途
例:自社サービスの宣伝目的で配布するリーフレットに使いたい - 使用期間・対象地域
例:〇月~〇月までの半年間、日本全国の〇〇店で配布予定 - 発行部数
例:1万部 - 素材使用にあたっての懸念・質問事項
例:顔の改変は禁止とのことですが色変更もNGでしょうか?添付のイメージ画像をご確認ください。
【コピペOK】以下を埋めて、問い合わせ時にご活用ください!
件名:素材の利用条件についてのご確認
[素材サイト名]ご担当者様
突然のご連絡失礼いたします。
私、[会社名・所属]をしております、[氏名]と申します。
貴サイトの素材の利用について、利用規約を拝見したのですが、
念のため下記のケースが許可範囲に含まれるか確認させていただきたく、ご連絡いたしました。
――――――――――――――――――――
【確認したい素材】
・素材名:
・素材ID:
・URL:
・ダウンロード予定プラン:
【利用予定の内容】
1.素材の目的・用途
例:自社サービスの宣伝目的で配布するリーフレットに使いたい
2.使用期間・対象地域
例:〇月~〇月までの半年間、日本全国の〇〇店で配布予定
3.発行部数
例:1万部
4.素材使用にあたっての懸念・質問事項
例:顔の改変は禁止とのことですが色変更もNGでしょうか?添付のイメージ画像をご確認ください。
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上記の想定で問題ないか、また追加条件や注意点があればご教示いただけますと幸いです。
お忙しいところ恐れ入りますが、どうぞよろしくお願いいたします。免責・参考リンク・ご意見箱
免責事項
- 本記事は一般的な情報提供であり、法的助言ではありません。素材の利用可否は、各素材サイトの利用規約・ライセンス条件、個別の事情(用途・加工・配布範囲など)により変わります。個別案件の最終判断は、素材サイトへの問い合わせや、必要に応じて専門家への相談をご検討ください。
参考リンク
ご意見箱
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記事にしてほしいテーマや、この記事へのご指摘事項等もありましたら、お気軽にメッセージください😊
