先日デザインの勉強のため、33面のA4フライヤー(チラシ)の縁部分の余白を測ってみました。
- A4フライヤーの余白は、どのくらいの大きさを取る場合が多いの?平均値は?
- 余白は上下左右均等にしている?それともバラバラ?
- 余白の広さによって、どう印象が変わる?
こんな疑問が解決できましたので、気になる方は読んでみてください。
調査対象の印刷物
調査というほどでもないですが、今回調べた印刷物はこちらです。
- A4サイズのフライヤー(チラシ)
- 業種はいろいろ
- 和食やさん
- 美容院
- イベント
- 美術館
- セミナー
- クリニック
- ファッション誌
- ジュエリーブランド
- 生活雑貨 など
縁周りの余白というのはこの図の矢印部分のことです。
上下左右の4つの余白の幅を測りました。
計測の際、イラストや背景は基本的に無視し、一番縁側に近い文字と端の距離を測りました。
計測結果
計測結果は次の通りです。
33面とそう多くはありませんが、チラシ作成の参考になれば幸いです。
※左右の余白幅はほぼ同じことが大半だったので、少し違う場合は左右の平均値を記載しています。
※単位:mm
No | 左右 | 上 | 下 |
---|---|---|---|
1 | 8 | 6 | 9 |
2 | 9 | 8 | 4 |
3 | 10 | 10 | 10 |
4 | 10 | 13 | 7 |
5 | 9 | 11 | 6 |
6 | 14 | 7 | 12 |
7 | 14 | 11 | 11 |
8 | 6 | 6 | 5 |
9 | 5 | 5 | 4 |
10 | 14 | 11 | 8 |
11 | 16 | 6 | 13 |
12 | 7 | 22 | 8 |
13 | 6 | 3 | 7 |
14 | 8 | 9 | 6 |
15 | 7 | 9 | 6 |
16 | 10 | 12 | 6 |
17 | 9 | 3 | 6 |
18 | 10 | 4 | 8 |
19 | 5 | 5 | 5 |
20 | 10 | 3 | 5 |
21 | 6 | 4 | 6 |
22 | 23 | 9 | 9 |
23 | 10 | 10 | 10 |
24 | 10 | 5 | 5 |
25 | 6 | 5 | 5 |
26 | 5 | 5 | 5 |
27 | 5 | 5 | 3 |
28 | 8 | 7 | 10 |
29 | 15 | 13 | 10 |
30 | 7 | 12 | 9 |
31 | 9 | 4 | 7 |
32 | 10 | 10 | 10 |
33 | 10 | 10 | 10 |
上記を基に、平均値と最大値、最小値を求めたのがこちらです。
左右 | 上 | 下 | |
---|---|---|---|
大体の平均 | 9.5 | 8 | 7.5 |
最大 | 23 | 22 | 13 |
最小 | 5 | 3 | 3 |
計測してみてわかったこと・考察
情報量によって余白の広さが違う
- 情報が多いときは余白が狭く、情報が少ないときは余白を広くとる場合が多い
- 一番上のタイトルが大きいと、バランスをとって上の余白を広くとる場合が多い
余白の大きさによって印象が違う
- 余白が狭いと迫力が出る
- 余白狭く情報がぎっしりだと、見応えがありそうな印象に(美術館のフライヤーの場合)
- 高めのジュエリーブランドのチラシは余白をゆったり広くとってあり、落ち着きや余裕、上品さが感じられた
⇒表現したいイメージに合わせて、余白の広さも考慮すべし
余白は均等でない場合がわりと多い
- 左右の余白については、今回測定したチラシは均等だった(裁断の関係で若干違う場合もあったが)
- 全部の辺で大体均等に余白をとったチラシは半数ほどだった
- 当たり前かもしれないが、必ずしも均等に余白をとる必要はないとわかる
- ある店のチラシは2枚とも、同じデザイン会社の同じ人が作ったから?か、全く異なるチラシであっても、余白は一定だった
- あくまで推測だが、人によって余白のサイズを決めている場合もあるのかもしれない
A4フライヤーの縁まわりの余白は、10mm前後が多い
- 上下左右すべて10mmの余白を取っているものが4面あった
⇒基本は10mmで余白を取り、掲載する情報量や表現したいイメージに合わせて余白の広さを調整するのが良いのかもしれない
余白は最小でも3mm以上にしている
- どのチラシも3㎜以上は余白を取っていた。
- 印刷の関係上、裁ち落としで文字切れする可能性を考慮しているためか
⇒印刷物作成の際は、最低でも3mm以上内側に文字を配置するべし!
さいごに
測ってまとめる際に気づいたのですが、業種や価格帯もメモしておけばよかったな、と反省しました・・・
A4チラシや他の印刷媒体が溜まってきたら、次はサイズだけでなく他の情報についても細かくメモしてみようと思います。
とはいえ、実際に定規で測ってみると、本やネットで見聞きした情報ではない生のデータを知ることができましたし、頭だけでなく身体でも情報をインプットできた気がします。
地味ですが、こんな勉強方法もおすすめです😊
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