当ブログでは、デザインに使える素材サイトをよく紹介しているのですが、その際、なるべく多目的に使用できるよう「商用利用」が許可されているサイトを選んでいます。
この「商用利用」という言葉、どこまでが商用にあたるのか、疑問に思ったことはありませんか?
今回は、その「商用利用」という言葉の意味や使用できる範囲について、深堀りして調べてみました。同じような疑問をお持ちの方は、ぜひ読んでみてください!
Contents
商用利用って何?
辞書によると、商用利用(商業利用・営利利用)とは下記の意味を示すそうです。
営利目的で利用すること。その資源を二次利用したり、販売チャネルとして用いたりすることで、利益を得ること。
出典:実用日本語表現辞典
つまり、直接または間接的に、利益を得ることにつながる活動への使用は、商用利用であると言えそうです。
反対に、利益を伴わない活動への使用は、「個人利用(私的利用)」であるといえます。
商用利用に該当する言葉(英語の例も)
こんな言葉が出てきたら、商用利用できると思って大丈夫でしょう。
- 営利目的可能
- 商業利用可能
- available for commercial use
- commercial use allowed
- free for commercial use
逆に、商用利用不可(=個人利用のみ可能)の場合は、こんな言葉で表記されていることが多いです。
- 非営利のみ
- 非商用のみ
- personal-use only
- no commercial use
- non-commercial projects
商用利用に該当する利用範囲とは?
ではいったい、どこからどこまでが商用利用に該当する・しないのか?気になりますよね。
ですが、商用利用に該当する範囲は各素材サイトなどの提供元によって異なるため、一概にどうとは言えないんです。こんな記事書いておいてごめんなさい・・・m(__)m
そのため、まずは利用規約や、よくある質問などがあればそれを読み、商用利用に該当するのはどんな場合なのか、記述を探してそこから判断しましょう。
それでも分からない・不安な場合は、提供者に問い合わせて確認を取ってください。それが一番確実&安心です。
私個人の見解としては・・・
とはいえ、商用利用に該当するかどうかの判断基準も知りたいですよね。
これまでいろいろなデザイン素材サイトの利用規約を読んできた私個人の見解になりますが、こういう使い方は商用利用に該当するのではないかと思う例を挙げてみました。
※ここでは、イラストや写真、フォント、音楽、動画などの素材を商用利用した場合の見解を記載しています。
『利益を得る活動への使用』は商用利用!
例としては、次のとおりです。
- 素材を、スマホケースやTシャツなどのデザインに使用して販売する
- 販売せず、自分だけで使う場合は商用利用に該当しません
- 素材を、商品パッケージのデザインに使用する
- アクセサリーの包装紙や台紙への使用も、商品そのものではありませんが、該当する場合が多いです。
- 素材を、広告収入が得られるブログや動画配信サービスで使用する
商品自体でなくとも、商品に付随するものへの使用は、基本的に商用利用に該当する場合が多いので、注意しておきましょう。
『事業や、その事業の製品・サービスの利益を促進する活動への使用』は商用利用!
例としては、次のとおりです。
- 素材を、業務で使用する(掲示物・配布資料・プレゼン資料・名刺・営業資料・広告など)
- 素材を、会社のソーシャルメディアアカウントの投稿やプロフィール画像などへ使用する
- 素材を、会社のホームページデザイン等に使用する
- 素材を、取引先に送る年賀状の作成に使用する
※幼稚園や学校など教育現場での利用は、少なくとも個人利用の範囲外だと思うので、商用利用も可能な素材を利用するのが無難かと思います。
※必ずしも例に挙げた使用方法が許可されているわけではありませんので、かならず各素材サイトの利用規約を読み、不明点は問い合わせるなどして確認してからご使用ください。
「個人利用」に該当すると考えられる使い方の例は、次のとおりです。
※あくまで対価を貰わないケースに限ります。
- 素材を使って、友人への誕生日パーティへの招待状を作る
- 素材を使って、祖父母へ送る年賀状を作る
- 素材を使って、友人へのプレゼントを包む包装紙を作る
- 素材を、自分の子供の写真を収めたアルバムの装飾に使う
- 素材を、自分の子供のお名前シールづくりに使う
- 素材を、自分や家族内で使うためのマグカップのデザインに使用する
- 素材を、自分の家の装飾に使う
こんな質問をいただいたので回答します!
このブログのリクエストBOXに、商用利用に関する質問をお寄せいただきました。ありがとうございます!!
回答が非常に遅れてしまって申し訳ないですが、以下に回答しますので参考にして頂けたら嬉しいです。
質問①「商用利用を許可された素材を使って得た利益は、誰のもの?」
「もしその商用利用の画像を使って利益を得ることができたら、その利益は自分のものですか?それとも撮った方のものですか?」
素材の商用利用を許可されている場合は、利用規約などに特段の定めがない限り、得た利益は自分のもの(素材の利用者)になると考えて良いでしょう。
ただし、利用規約に反した使い方(例:素材に何も手を加えずオリジナルのまま販売する行為=再販など)をした場合、違約金を請求されたり、得た利益を没収される可能性があるので注意しましょう。
質問②「商用利用で使えるサイトはどこ?」
「商用利用で使えるサイトはありますか?」
たくさんありますよ!下記に一部を紹介しますので、ぜひ活用してみてくださいね。
当ブログで紹介している素材サイトは、基本的に全て商用利用できるサイトです!
ただし、利用規約が変更されている可能性も無くはないので、使用前に必ず利用規約やライセンス条項を確認するようにしてくださいね。



さいごに
いちいち利用規約を読んだり、不明点を問い合わせるのって、面倒に思う方もいると思います。私もそうです。。
ですが、素材を使わせてもらう以上、素材の提供者も使用者も気持ちよくトラブルなく使用していくために、必要なことだと思いますので、がんばっていきましょう!
多くの人が良い使い方をすることで、縛りの少ないゆるいルールで素晴らしい素材が提供され、使える日が来るかもしれませんよ😊
この記事で使用した素材
- アイキャッチ画像:Photo by Marten Bjork on Unsplash
※素材を使用する際は、素材配布サイトの利用規約をよく読み、ルールを守って使用しましょう!

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